後払い(ツケ払い)現金化サービスは違法?支払い不能になったらどうなるのか

カードローンや消費者金融、クレジットカードのキャッシングが使えない人でも利用できるのが、「後払い(ツケ払い)現金化サービス」です。

しかし、このサービスは新種の闇金で危険だなどと言われることがあります。

後払い(ツケ払い)現金化サービスの仕組み、違法性、支払えなかった場合はどうなるのかについて紹介します。

後払い(ツケ払い)現金化サービスとは?

後払い(ツケ払い)現金化サービスとは?

「カードローンや消費者金融、クレジットカードのキャッシングをこれ以上利用することができない」

「クレジットカードのショッピング枠は限度額まで使ってしまっていて、現金化ができない」

そんなときに便利なのが、後払い(ツケ払い)現金化です。

後払い現金化とは?

後払い現金化はツケ払い現金化ともいい、キャリア決済や電子マネーの後払いなどを利用して商品を購入し、その商品を即日換金が可能な買取アプリなどを使って現金化する方法です。

この方法なら、クレジットカードが使えなくてもすぐに現金を手に入れることができ、支払いは1ヵ月くらい先延ばしすることが可能です。

後払い(ツケ払い)現金化は、現金が必要なのに借り入れの手段がないという切羽詰まった人が、「闇金に手を出すよりましだろう」と最後の頼みとして利用しており、そこに目をつけた商売が誕生しています。

これが後払い(ツケ払い)現金化サービスで、一連の現金化の流れを一つの業者が一括して請け負っています。

後払い(ツケ払い)現金化サービスの仕組み

後払い(ツケ払い)現金化業者を使った現金化の仕組みを、利用者が3万円の現金を必要としている場合を例に挙げて紹介します。

  1. 1.現金化業者の指示に従い商品を購入

    利用者は、現金化業者が指定した情報商材や広告写真、デジタルアートなどを5万円で購入します。いずれも価値のない商品で、オンラインで受け取りができるものです。

    商品の口コミや感想をSNSで発信するなどの指示があった場合は、それに従って投稿します。

  2. 2.現金化したお金が銀行口座に入金される

    口コミを投稿したことに対する宣伝費として、3万円が指定の口座に振り込まれます。

  3. 3.商品の代金を支払い

    利用者は業者が指定する後払いの支払日(概ね10日後~30日後)に購入代金5万円を支払います。

つまり、現金化業者が利用者に何らかの名目で3万円を支払い、後日5万円を商品代金として後払いさせるというシステムで、差額の2万円が業者の利益になります。

現金化業者によって現金化の名目はさまざまで、よく利用されるものとしては次の5つがあります。

この5つはいずれも、融資ではなく商取引であると見せかけるための形式的なもので、実際に商品の売買は行われていません。

宣伝方式

購入した商品の口コミ投稿に対する宣伝費という形で現金を得る方法です。

キャッシュバック方式

商品を購入した特典として、キャッシュバックという形で現金を得る方法です。キャッシュバック方式はクレジットカード現金化でもよく使われている手法です。

買い物代行方式

業者の依頼を受けてオンラインで買い物をしてその商品を業者に売却する、いわば買い物代行という形で現金を得る方法です。多くの場合利用するショッピングサイト自体、業者が運営しています。

買取方式

電子ギフト券買取業者を装った現金化業者にAmazonギフト券やGooglePlayギフトカードなどの電子ギフト券を売却した形で現金を得る方法です。あくまで形だけの取引になり、実際に商品のやり取りは行われません。

空売り方式

利用者が撮影した写真などを業者に売却し、その代金という形で現金を受け取ります。

その後、利用者側が買取のキャンセルを申し出て、解約の際の違約金という名目で手数料を加えた金額を返金する方法です。

後払い(ツケ払い)現金化サービスのメリット・デメリット

後払い(ツケ払い)現金化サービスのメリット・デメリット
クレジットカードが使えない、銀行のカードローンや消費者金融の審査に通らないという人にとっては、最後の頼みの綱が後払い(ツケ払い)現金化サービスのように感じるかもしれません。

「闇金に手を出すよりはいいだろう」と利用する人が大勢いますが、一方で「後払い(ツケ払い)現金化サービスは現金化業者を装った新種の闇金では?」という噂もあります。

後払い(ツケ払い)現金化サービスのメリット・デメリットを見てみましょう。

後払い(ツケ払い)現金化サービスのメリット

即日現金化が可能である

現金化業者から指示され購入する商品はオンラインで受け渡しが可能なものですので、一連の手続きが当日中に完了して、即日現金を得ることができます。

審査がない、あるいは緩い

審査がないか、あってもカードローンや消費者金融、クレジットカード作成の際の審査のような厳しいものではないので、通常の審査ではいわゆるブラックに相当する人でも利用が可能です。

信用情報に傷がつかない

現金化業者は実質的に貸金業者と同じですが、仕組みとしては商取引の形を取っているので、信用情報に借入の記録が残りません。

近々家を買うとか車を買うとか大きなローンを組むことを予定している人は、信用情報に記録が残ることを警戒しますが、その心配をする必要はありません。

後払い(ツケ払い)現金化サービスのデメリット

現金化業者を貸金業とみなすと上限金利を超える違法融資となる

後払い(ツケ払い)現金化サービスは、商取引の体裁を取っていますが、これを融資と考えると法律で定められた上限金利をはるかに超える違法融資になります。

たとえば、先に示した「後払い(ツケ払い)現金化サービスの仕組み」を例に見てみましょう。

宣伝費として支払われた金額3万円を借り入れた元金、後払いする商品代金5万円から元金3万円を引いた2万円を利息とし、借入期間を30日として年利を計算します。

この数式に当てはめると、実質年利は約811%になり、上限金利20%をはるかに超える違法融資であるということがわかります。

計算式

(元金30,000円×実質年利)÷365日×30日=利息20,000円

個人情報を悪用される心配がある

後払い(ツケ払い)現金化サービスは厳しい審査がないため、業者は利用者に支払い能力があるかどうか判断ができません。

そのため、次のような個人情報に関わる書類の提出が必要になります。

  • 身分証明証(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
  • 身分証明証を持った自撮り写真
  • 銀行の通帳の入出金明細
  • 一番新しい給与明細 など

万が一、現金化業者が悪徳業者であった場合、これらの個人情報が悪用されてしまう危険があります。

後払い(ツケ払い)現金化サービスを利用する人の多くが、ほかに現金入手の手段がなくてこのサービスを選んでいるので、これらの利用者の個人情報を詳しく知ることができるリストは、闇金業者には大変魅力的です。

現金化業者が利用者リストを闇金業者に売ってしまうと、怪しい業者から営業の電話やメールが毎日入るようになります。

職場に発覚する恐れがある

クレジットカード現金化は万が一支払いが滞っても、買い物の代金は現金化業者ではなくクレジットカード会社一時的に立て替えていているだけなので、現金化業者が代金を回収できないという事態にはなりません。

しかし、後払い(ツケ払い)現金化の場合は支払いが滞れば、現金化業者が直接損害を被ることになります。

そのため、現金化業者は利用者が毎月給料を得ていて、きちんと支払える能力のある人物かどうか確認しておく必要があります。

それで申し込みの時点で給与明細を確認するのですが、これに加えて現在もその会社に勤務しているかどうか電話で在籍確認する場合があります。

給与明細を押さえられているので勤務先は知られており、これに対しては抗う方法はありません。この在籍確認で職場の人に借金しているんじゃないかと怪しまれる恐れがあります。

また、支払い不能になり、いわゆる「支払いを飛ばし」をしてしまうと、現金化業者から催促の電話が職場にかかってくるので、お金に困っていることが同僚や上司に知られてしまう心配もあります。

後払い(ツケ払い)現金化サービスは違法?その理由

後払い(ツケ払い)現金化サービスは違法?その理由
後払い(ツケ払い)現金化サービスは、普通の商取引を装っていますが、その実態は闇金ではないかという指摘があります。このサービスの成り立ちからも、その気配がうかがえます。

後払い(ツケ払い)現金化サービスが生まれる前に、給与ファクタリングと言う商法がありました。

これは、次の給料日に受け取る給料を担保として、給料から手数料を引いた金額を現金で先に受け取り、給料が出たら全額業者に支払うという流れの現金化です。

給与ファクタリング業者の手数料が高額で、これを金利として計算すると上限金利の20%を超えている業者が多いことから、闇金ではないかと社会問題になりました。

そして、金融庁が給与ファクタリングの危険性について注意喚起し、警察による取り締まりが行われたために給与ファクタリングを行っていた業者の多くが廃業しました。

その後生まれたのが後払い(ツケ払い)現金化サービスだったので、給与ファクタリング業者が後払い(ツケ払い)現金化サービスに商売替えしたのではないかといわれているわけです。

後払い(ツケ払い)現金化サービスは、手数料を金利と考えると法定金利を超える高金利となり、法的にグレーゾーンのサービスです。

注意

金融庁からは後払い(ツケ払い)現金化サービスに対しても注意喚起が出ており、その中で「形式的には商品の売買のようでいて、その実態は貸し付けであり、貸金業に該当する恐れがある」としていますので、安易に利用するのは危険です。

後払い現金化で支払いを飛ばすとどうなる?

後払い現金化で支払いを飛ばすとどうなる?
後払い(ツケ払い)現金化サービスで、支払日に現金が用意できず、支払いができない、つまり支払いを飛ばすとどうなってしまうのでしょうか。

後払い(ツケ払い)現金化サービスに申し込むと、携帯電話番号や現住所のほか、勤務先の情報も業者の手に渡ることになります。

万が一、支払いが滞ってしまうと、支払いを踏み倒されることになる業者は黙ってはいません。

職場は知られていますし、自宅の住所や電話番号も知られています。自宅や職場に取り立ての電話が入ったり、内容証明などが郵送で送られてきたりします。

闇金の取り立てのように、「職場に言う」「個人情報をネットに上げる」「家に押し掛ける」などと脅かされる危険があります。

まとめ

後払い(ツケ払い)現金化サービスは手軽で便利な現金化方法のようでいて、貸金業の登録をせずに融資を行う闇金の隠れ蓑になっている可能性が高い危険なサービスです。

支払いが滞ると厳しい取り立てに遭い、社会的な信用を失ってしまうことになります。

「ブラックでも即日現金化!」「借金ではないから安心!」などの甘い言葉につられて、安易に利用することは絶対にやめましょう。

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